昨今の環境に対する関心の高まりやコスト縮減に対する要請の増大を背景に、新しい形式のダムとして流水型ダムが注目されています。流水型ダムは、河床部に放流設備を有し、平常時には水を流下させ、洪水時にのみ貯留する治水専用のダムです。平常時には水質の変化はほとんどない魚類等の遡上・降河や土砂の流下など河川の連続性が確保しやすい、堆砂容量を最小限にすることができるなどの特徴があり、さらに平常時には貯留域を公園等として一般に利用することもできます。 流水型ダムは我が国独自のものではなく、アメリカではDRY DAMという名称で、1920年代から建設されており、ヨーロッパでもスイスやオーストリアで類似形式のダムが建設されています。日本の流水型ダムのあり方を考える上での一助にしたいと考え、このたびオーストリアStrya州の治水事業担当責任者であるRudolf Hornich氏をお招きし、流水型ダムに関するワークショップを開催することとしました。 ワークショップでは、オーストリアの流水型ダムの設計や周辺環境へ与える影響などについてご講演いただくとともに、日本の研究者による流水型ダムにかかる研究成果を発表する予定です。 多数の皆様のご参加をお待ちしております。