ダム湖百選

かみあきづきこ ●江川ダム ●福岡県甘木市

上秋月湖

朝倉市は福岡県のほぼ中央、筑後川の中流域に位置し、北部にはツゲの原生林を有する古処山をはじめとする800〜900m級の山々、南部には筑後平野を有する緑と山々に囲まれた田園都市です。平成18年3月20日に、旧甘木市、朝倉町、杷木町の1市2町が合併して誕生した面積の約7割を山林が占める新しいまちです。
現在、市には2つのダム(江川ダム・寺内ダム)があります。これら2つのダム湖は、水源地としての重要性、地域における上下流交流活動等が評価され、 平成17年に「ダム湖百選」の認定を受けることができました。
上秋月湖と呼ばれる江川ダムでは、両筑平野への農業用水、福岡都市圏へ生活用水を送っており、毎年6月には、水の大切さと感謝の意を込めて「水源祭」が開催されています。ダム下流には、福岡の小京都と呼ばれている「秋月」があり、「秋月城址」の桜や紅葉、夏場の涼を求めて毎年60万人あまりの人々が訪れています。
また市の南部に広がる平野部には、現在でも実動している国の史跡「朝倉の水車群」、福岡県随一の湧出量を誇る「原鶴温泉」があるほか、博多万能ねぎや柿・梨などのフルーツの産地でもあります。

見どころ
●秋月城下町
鎌倉時代のはじめ(1203年)に原田(秋月)種雄がこの地に配されてから、戦国末に秋月種実・種長父子が秀吉によって日向高鍋に移されるまで、16代約400年間この地は秋月氏の本拠地でした。その碁、寛永元年(1624)黒田長政の三男長興が秋月藩5万石を分知されて、現在の秋月町の町割りが行われ明治まで城下町として栄えました。今日でも城下町の町並みと自然景観がよく残っており、平成10年4月に重要伝統的建造物群保存地域に選定されました。
名所として黒門、秋月城跡、秋月郷土館(秋月藩の重臣戸波家の屋敷跡)、眼鏡橋、杉ノ馬場の桜等の文化遺産があり、筑前の歴史を偲ぶことができます。
●あまぎ水の文化村
遊びながら水についてのいろいろなことを学べ、芝生広場ではスポーツを楽しめます。
●朝倉三連水車
江戸時代に、田の水路へ川の水をくみ上げるために造られた水車です。
秋月城址の黒門
めがね橋
あまぎ水の文化村
朝倉三連水車

イベント
●甘木バタバタ市(1月)
甘木山安長寺で行われる伝統行事で、子どもの顔が描かれた豆太鼓を飾り家内安全と子どもの健康を願います。
●泥打ち祭り(3月)
氏子の子どもたちが白装束の代宮司に泥を投げつけ、泥の付き方で豊作を占います。
●甘木祇園山笠(7月)
須賀神社の約300年の伝統をもつ祇園祭りです。
●三連水車まつり(8月)
都市住民との交流を目的に毎年開催され、魚のつかみとりなどが行われます。
●蜷城おくんち(10月)
美奈宜神社の無病息災と五穀豊穣祈願の祭りとして、永正6年(1509年)から受け継がれ、福岡県の無形民俗文化財に指定されています。
●おしろい祭り
大山地区、大山祇神社で行われる伝統行事。水で溶いた新米の粉を顔につけ、翌年の豊作を占います。
甘木祇園山笠
蜷城おくんち

アクセス

[自動車利用]
福岡ICから約53km
日田ICから約45km
熊本ICから約131km
佐賀ICから約52km

江川ダム(上秋月湖)諸元

目的/かんがい、上水道用水、工業用水
ダム位置/朝倉市江川カウシキ
河川名/筑後川水系小石原川
型式/重力式コンクリートダム
堤高/79.2m
堤長/297.6m
総貯水量/25,3000,000m3
湛水面積/0.858km2
完成年/昭和47年

関連ホームページ

●独立行政法人水資源機構
両筑平野用水総合事業所 http://www.water.go.jp/chikugo/ryochiku