ダム湖百選

くろべこ ●黒部ダム ●富山県

黒部湖

黒部湖は、通称「くろよん」の名で全国に親しまれている黒部ダムの貯水池。建設費には昭和31年当時で513億の巨費が投じられ、延べ1,000万もの人手により、実に7年の歳月を経て完成しました。今では立山黒部アルペンルートの名勝として知られており、大迫力の放水や、 大自然の中にそびえる巨大建造物としての存在感以外にも、黒部ダムには数々のエピソードや歴史が詰まっています。

見どころ
●関電トンネルトロリーバス
黒部ダム建設の資材輸送用トンネルとして掘削された関電トンネル。今は大町(長野県)と黒部ダム(富山県)を結ぶ観光ルートとして、トロリーバスを運行しています。トンネル内には富山県と長野県の境や、工事の末、7ヶ月かけてようやく突破した破砕帯があります。
●ダム展望台
立山連峰をはじめ、北アルプスの大パノラマを楽しめる展望台。眼前に黒部ダムを見下ろし、迫力ある放水を間近で眺めることができます。
※放水は6月26日〜10月15日まで。
●くろよん記念室
ダムレストハウスの3階にあり、電源開発の意義などをパネルなどで分かりやすく紹介しています。掘削工事の現場を模した映写室では、ダム建設の記録映画「くろよん物語」が上映され、世紀の大事業といわれた黒部ダムの建設の歴史を感じることができます。
●黒部湖遊覧船「ガルベ」
黒部湖を航行しダム湖内を一周します。立山連峰とスバリ岳、針ノ木岳、赤牛岳の雄姿と原生林の眺めが美しいアルペンクルーズが楽しめます。
●湖畔の散策道
黒部湖左岸に整備されている遊歩道。野鳥の声や湖面を渡るさわやかな風を感じながら、散策を楽しむことができます。
●立山室堂(立山町)
標高2450m地点にある雄峰立山への登山口。室堂ターミナル周辺には高山植物や火山湖、地獄谷や日本最古の山小屋などが点在し、散策を楽しむことができます。
●大観峰展望台(立山町)
眼下に黒部湖、正面に北アルプスの後立山連峰が広がり、高山植物や美しいタンポポ平が広がっています。中央の赤沢岳や右の燕岳など北アルプスの山容を一望できます。
大観峰の展望
くろよん記念室
黒部湖遊覧船「ガルベ」

イベント
●立山黒部アルペンルートオープンカーニバル(4月10日)
雪に閉ざされたアルペンルートに春を告げるイベント。富山城主佐々成政(さっさなりまさ)一行によって行われた厳冬の立山越え「さらさら越え」を再現します。
●立山・雪の大谷ウォーク(4月中旬〜下旬)
立山黒部アルペンルート全線開通直後、高さ10m以上の雪壁に挟まれた「雪の大谷」を散策しながら、春の立山を実体験することができます。
●黒部ダム観光放水(6月26日〜10月15日)
10〜15m3/sの放水が日中行われ、夏の晴れた日には飛沫に乱反射し眼下に虹が出現します。
立山アルペンルートオープンカーニバル
「さらさら越え」

アクセス

[鉄道利用]
JR大糸線信濃大町駅から路線バス利用。扇沢駅から関電トロリーバスで15分。または富山地方鉄道立山駅から「立山黒部アルペンルート」で黒部ダムへ。
[車利用]
大町アルペンライン経由で扇沢駅まで。扇沢駅からは関電トロリーバスで約15分。(一般車輌が通行できるのは扇沢駅まで)

黒部ダム(黒部湖)諸元

目的/発電
ダム位置/富山県中新川郡立山町大字芦峅寺字ブナ坂外11国有林
河川名/黒部川
型式/アーチ式ドーム越流型コンクリート造り
総貯水量/199,285,175m3
流域面積/202.85km2
湛水面積/3.49km2
完成年/昭和38年
管理所 関西電力株式会社北陸支社
富山県富山市東田地方町1丁目2番13号
TEL:076-432-6111

関連ホームページ

●関西電力株式会社
http://www.kepco.co.jp
●黒部ダム
http://www.kurobe-dam.com/
●立山黒部アルペンルート
http://www.alpen-route.com/
●立山町
http://www.town.tateyama.toyama.jp/
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