ダム湖百選

まんのういけ ●満濃池ダム ●香川県

満濃池

降雨の少ない香川県につくられた日本最大のため池で、弘法大師空海が唐で学んだ土木技術を駆使して改修を施した歴史的な価値の高いものです。この地域のかんがいの大きな役割を果たしていることから「讃岐の水がめ」と呼ばれ、毎年6月に行われる「ゆる抜き」は讃岐の夏の風物詩となっています。周辺は国営讃岐満濃公園、香川県満濃池森林公園、まんのうほたる見公園などが点在し、多くの人々の憩いの場となっています。

見どころ
●自然生態園(国営讃岐まんのう公園内)
逆様池の希少な動植物を保全し、里山の自然環境に親しむフィールドミュージアム。自然生態展示館と自然生態観察園から構成され、ため池のある里山について学習できます。
●ほたる見公園
水車小屋のあるビオトープにはマンノウボタル(ゲンジボタルの一種)が生息し、満濃池への遊歩道が整備されています。池から流れる川のせせらぎと四季折々の花々が園内を彩ります。
●香川県満濃池森林公園(仲南町)
遺産保存館では「山に生きる」をメインテーマに、貴重な古文書や民具などを展示しています。文化伝承館では、江戸時代末期の農家を移築した館内で、ビデオ鑑賞などが楽しめます。森林学習展示館や野鳥の森、緑の広場、ファミリー広場、トリムコース、全国植樹祭会場跡地の植樹祭記念の森などがあり、豊かな緑と自然環境を楽しむことができます。
●かりん亭(満濃池)
町木のかりんにちなんで命名され、満濃池を眺めながらさぬきうどんやお茶を味わえます。特産品やカリン製品が販売されています。
満濃池を望めるかりん亭。
遊歩道も整備されているほたる見公園。

イベント
●満濃池のゆる抜き(6月中旬)
「ゆる」とは、取水栓のことで、ゆるを抜き下流の水田を潤します。田植え前の重要な行事として盛大に行われます。
●綾子踊り(隔年8月下旬)
雨の少ないこの地域に伝わる雨乞いの行事。降雨への真摯な願いをこめた先人の思いを伝える神聖な行事として現在に受け継がれ、国指定重要無形民俗文化財になっています。
満濃池のゆる抜きは伝統的な行事。

アクセス

[鉄道利用]
JR土讃線琴平駅から車で約15分。
[車利用]
高松自動車道善通寺ICから約25分。

満濃池ダム(満濃池)諸元

目的/かんがい
ダム位置/香川県仲多度郡満濃池
河川名/金倉川水系金倉川
型式/アースダム
総貯水量/15,400,000m3
流域面積/12.8km2
湛水面積/1.4km2
完成年/昭和34年
管理所/満濃池土地改良区
香川県多度郡琴平町西山522-3
TEL:0877-75-3157

関連ホームページ

●まんのう町
http://www.town.manno.lg.jp/