ダム湖百選

のぞりこ ●野反ダム ●群馬県六合村

野反湖

野反湖は、群馬県と長野県の県境付近の、上信越高原国立公園内の標高1,500mを越える分水嶺にあった自然湖を嵩上げさせた人造湖であり、信濃川水系中津川の水源となっています。
この湖の発電利用は、大正14年信越電力が水利権を獲得されてから開始され、以来、昭和3年12月に東京発電、昭和6年3月に東京電灯、昭和17年には関東配電、昭和26年5月に東京電力へ引き継がれています。
東京電力では、湖沼容量を増加し、出力増強、渇水期の下流発電所への補給を図るため、昭和31年に高さ44mのコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムを築造しました。

見どころ
●富士見峠
群馬県側の富士見峠から見る眺めは、周囲の環境と調和した自然の湖のようであり、平成13年国民文化祭が群馬県で開催された時に上演されたオペラ「みずち」の最終章でも、その情景が表されているほどの美しさです。標高1,500m の高原にある野反湖は、6月1日に山開きが行われ、いよいよ観光シーズン本番を迎えます。
湖の周辺は、高山植物の宝庫で、レンゲツツジの群生(6月下旬頃)や野反キスゲの群生(7月中旬頃)のほかシラネアオイ・エゾリンドウなど約300 種類の植物が四季折々の景色を彩っています。
●野反湖キャンプ場
春から秋のフィッシング・ハイキング・バードウオッチング・キャンプなどが楽しめ、バンガロー、ロッジ、テント敷からお選びできます。キャンプ場周辺には色とりどりの高山植物が咲き誇り、真夏でも気温は20度前後です。
●草津温泉
「東の草津、西の別府」と呼ばれ、高い人気を誇っています。「恋の病以外はなんでも治す」といわれるように、万病に効く湯として江戸時代から栄えました。もうもうと湯煙があがり、強酸性の刺激臭が鼻をつく温泉街のシンボル湯畑周辺には、長い歴史のある老舗旅館が軒を並べています。
レンゲツツジ
野反キスゲ

アクセス

●関越自動車道渋川伊香保I.C 下車
国道17・353・145 号線で長野原へ。須川橋交差点右折国道292号線へ。I.Cから約2時間10分
●新特急草津号利用
長野原草津口駅下車。下車後タクシー「野反湖」1時間

野反ダム(野反湖)諸元

目的/発電
ダム位置/群馬県吾妻郡六合村入山
河川名/信濃川水系中津川
型式/コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム
総貯水容量/28,700,000m3
流域面積/9.29km2
湛水面積/1.80km2
完成年/昭和31年
管理所/東京電力株式会社長野原制御所

関連ホームページ

●東京電力群馬支店ホームページ
http://www.tepco.co.jp/gunma/index-j.html
●六合村ホームページ
http://www.vill.kuni.gunma.jp/