ダム湖百選

ぬのびきちょすいち ●五本松ダム 
●兵庫県神戸市

布引貯水池

布引貯水池は、新神戸駅の北側に位置し、六甲山系の摩耶山(702m)、石楠花山(652m)を源に市街地を貫流し神戸港に注ぐ生田川に建設された神戸市の水道水源です。布引五本松堰堤は、イギリス人技師W・K・バルトンによって設計され、次いで日本人技師佐野藤次郎らによって修正設計・工事された日本最古の重力式コンクリートダムで、東京、函館、長崎、横浜、大阪、広島に次ぎ日本で7番目の近代水道水源として明治33(1900)年に、清流布引渓流に建設され、100年を経た今日まで神戸市民の貴重な水源貯水池として都市生活を支えています。市の中心市街地から近距離に位置し貯水池周辺には、華厳の滝、那智の滝とならぶ日本三大神滝の布引の滝の名勝や森林緑地帯、ハーブ園など自然環境豊かな観光名所が随所にあります。布引五本松堰堤は、平成10年登録有形文化財に、ほか布引水源地の9施設が国の重要文化財(建造物)に指定されています。貯水池はロープウェイを使って気軽に見学することができます。

見どころ
●神戸市立布引ハーブ園
新神戸ロープウェー「神戸夢風船」の遊覧と色とりどりのハーブ園が観賞できます。
●布引の滝
布引渓流にある雄滝、夫婦滝、鼓ヶ滝、雌滝の4つの滝。華厳の滝、那智の滝とともに日本三大神滝に数えられる名勝です。布引渓流の清水は「日本の名水百選」、布引の滝は「日本の滝百選」に認定されています。
●神戸市水の科学博物館(登録有形文化財)
大正6(1917)年に建てられた「奥平野浄水場旧急速濾過場上屋」は六甲山の麓に建つドイツルネッサンス様式の東西50mの白亜の館。
神戸市民の都市生活を支える布引貯水池。
神戸市の近代水道の礎を築いた布引五本松堰堤。
堰堤頂部側壁には建設に従事した当時の技術者の名が刻まれています。
雄滝(高さ43m)/布引の滝
休息の場として終日市民に利用されています。

イベント
●生田川水辺まつり(7月下旬)
生田川上流の生物について勉強する「水辺の生物大発見」、川のなかのビー玉を探す「水辺の宝さがし」、スイカ割りなど子どもたちのための催し物が企画されています。
●生田川を探ろう(8月初旬)
森林植物園東門付近の生田川の昆虫や魚などの生きものを探り、観察します。
 

アクセス

[鉄道利用]
山陽新幹線新神戸駅または神戸市営地下鉄新神戸駅から徒歩10分

五本松ダム(布引貯水池)諸元

目的/水道専用
ダム位置(左岸)/兵庫県神戸市中央区葺合町山郡
ダム位置(右岸)/兵庫県神戸市中央区葺合町円光坊
河川名/生田川水系布引谷
型式/重力式粗石コンクリートダム
総貯水量/601,000m3
流域面積/10.68km2
湛水面積/0.051km2
完成年/明治33年
管理者/神戸市水道局
管理者名/
神戸市水道局技術部奥平野浄水管理・
工事事務所
管理所の住所/兵庫県神戸市兵庫区
楠谷町37番1号

関連ホームページ

●神戸市水道局
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/51/