ダム湖百選

つばやまだむこ ●椿山ダム ●和歌山県日高郡日高川町

椿山ダム湖

椿山ダムは、和歌山県と奈良県の県境にある護摩壇山に源を発し、御坊市から紀伊水道に注ぐ日高川に、洪水調節、かんがい用水の補給等、発電を目的に建設された多目的ダムです。日高川流域は年間降雨量が多く、例年1〜3回程度の洪水調節を行い出水を未然に防いでいます。
ダム湖(椿山ダム湖)周辺は、紀伊山脈の連峰を織りなす豊かな山々に囲まれ、春はサクラ、新緑が芽吹く初夏から夏にかけてはツツジ、アジサイ、ヤマユリなど華麗な花を湖畔に咲かせています。また秋には紅葉狩りや栗拾いなど四季折々に変化する美しい景観に誘われて数多くの観光客が訪れています。

見どころ
●リフレッシュエリアみやまの里(美山温泉)
美山温泉愛徳荘を起点に歴史ある上阿田木神社、藤棚ロード、森林公園に入り頂上の展望台から椿山ダム湖の眺望が楽しめます。
●藤棚ロード(日本一の長さ、1646m)
ダム湖畔に整備された「リフレッシュエリアみやまの里」は、武家屋敷風の宿泊施設「美山温泉愛徳荘」や森林公園やスポーツ施設が備えられております。森林公園には長さ日本一の藤棚ロードが高低差約100mで山頂まで続いております。見頃の4月下旬から5月初旬にかけては「藤まつり」が開催され、京阪神方面からも多数の来園者が見えられ賑わいをみせています。山頂の展望台からは椿山ダム湖が一望できます。また、公園内にはアスレチックやミステリーハウスなどがあり家族で楽しむことができます。
●上阿田木神社
延喜22年(922)、熊野権現の神託により寒川村大原へ、更に延長6年(928)現在地に遷座した。元亀2年(1571)、寒川家第15代別当直景は氏子と協力して社殿を再建すると共に、将来に備えて境内に杉桧を植林しました。境内に見られる古木の殆どは当時のもので樹齢450年を数え、うっそうたる老杉の神域は、日本のふるさとを感じさせます。以前は、日本でも珍しい木製の狛犬が鎮座していましたが、今では本殿に保管されています。
●山びこスポット(日本一楽しい山びこ)
国道424号を椿山ダムより約1km上流に架設されている椿山レイクブリッジ(吊橋:歩道)を渡るとダム湖に突き出た半島の先に「グリーンパークつばやま」が整備されています。周辺はダム湖畔の対岸をはさみ、程良い山びこスポットが4箇所設定されています。日常の雑事も忘れ静寂な山あいで、あなたも思いの丈を叫んでみませんか!

椿山ダム湖 山びこマップ(提供:日高川町)

湖に架かるレイクブリッジと漕艇場
長さ1,646mを誇る藤棚ロードは、湖畔を彩る初夏の風物詩です
上阿田木神社(提供:日高川町)
満々と水を堪える椿山ダムは、和歌山県内でもっとも大きなダムです
せせらぎのある湖畔の親水公園は子どもたちの格好の遊び場として人気があります

イベント
●ダム湖に鯉のぼり(4月20日からGW中)
日本一の長さを誇る藤棚ロードを進み高低差96mの階段を登っていくと、 展望台から初夏の風に吹かれて大空を泳ぐ湖上の鯉のぼりが見られます。
●上阿田木神社祭礼(4月29日)
別名「花祭り」とも呼ばれ、たくさんの幟の先端に見事な造花がつけられ、老杉の木立にあって華麗な趣を呈します。祭りでは参道を清めるための塩うちや稚児が演ずるヤツハチの舞が奉納されます。
初夏の湖上に泳ぐ鯉のぼり
稚児が演ずるヤツハチの舞
 

アクセス

【車で】
阪和自動車道:有田ICより約40分
湯浅御坊道路:川辺ICより約30分
【公共交通機関】
JRきのくに線:天王寺駅←(特急で約1時間20分)→御坊駅
御坊南海バス:JR御坊駅←(約1時間10分)→椿山ダム(バス停)

椿山ダム(椿山ダム湖)諸元

ダム位置(左岸)/和歌山県日高郡日高川町初湯川字橋本
ダム位置(右岸)/和歌山県日高郡日高川町初湯川字横山
河川名/日高川水系日高川
型式/重力式コンクリートダム
総貯水量/49,000,000m3
流域面積/396.5km2
湛水面積/2.68km2
完成年/平成元年
管理所/和歌山県日高振興局建設部
椿山ダム管理事務所
TEL:0738-57-0400

関連ホームページ

●日高川町ホームページ
http://www.town.hidakagawa.lg.jp
●御坊広域行政事務組合
http://www.naxnet.or.jp/~gobokoui/