質問1. |
「提供」とあるが、この標準仕様ではどこに対する情報提供を想定しているか?
(操作規則に定める関係機関等に対する通知義務を想定しているか、又は職員に対する支援を想定したものか。職員に対する支援を想定している場合は、利水補給業務についても提供を行うべきではないか。表-1の「利水補給業務」の「提供」欄はブランクになっている) |
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回答 |
ここでは、提供については、ダム管理所外の関係者や上位機関に対しての情報提供を表現しています。また利水補給業務における情報提供としては、利水者への情報提供があり、オフラインでも構わない情報として分類しています。 |
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質問2. |
オンラインとオフラインの大別について、具体的な内容がよくわからない。
(ダムコンに対するオンラインとオフラインを想定しているものか 等) |
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回答 |
表-1,表-2ではダム管理用制御処理設備での取り扱う情報に加えて、放流警報やCCTVなど |
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質問3. |
ダム管理所の社会的責任とは具体的に何でしょうか? |
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回答 |
法令及びダムの操作規則に基づくダムの機能(治水、利水、その他の機能)のことをここでは社会的責任と表現しています。 |
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質問4. |
緊急性を要しない業務とは具体的に何でしょうか? |
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回答 |
法令及びダムの操作規則に規程されている業務ではあるが、対応に即時性をさほど求められない業務のことです。例えば利水バルブからの利水補給操作において、バルブ放流量を変更する業務は、操作規則に基づき適切な操作を行うことが必要ですが、洪水調節時におけるゲート操作といった1分・1秒の操作の即時性が求められない業務のことを表現しています。 |
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質問5. |
点検応急対策ガイド 具体的にはなんですか? |
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回答 |
点検応急ガイド支援とは、ダム管理用制御処理設備をとりまく設備のうちとくにゲートバルブ操作を対象として設備や一部の機器に障害が発生したときの緊急操作や代替え操作などの応急措置を操作員に対してガイドする応急ガイド機能及びダム管理用制御処理設備をとりまく設備のうちとくにゲートバルブ操作を対象として設備機器の定期点検項目、点検時期、点検結果の履歴蓄積を行い、今後のダム管理用制御処理設備の効率的な維持管理をガイドする点検ガイド機能のことです。 |
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質問6. |
障害時応急対策ガイド 具体的にはなんですか? |
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回答 |
障害時応急ガイド支援とは、ダム管理用制御処理設備をとりまく設備のうちとくにゲートバルブ操作を対象として設備や一部の機器に障害が発生したときの緊急操作や代替え操作などの応急措置を操作員に対してガイドする応急ガイド機能のことです。 |
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質問7. |
定期点検ガイド 具体的にはなんですか? |
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回答 |
定期点検ガイド支援とは、ダム管理用制御処理設備をとりまく設備のうちとくにゲートバルブ操作を対象として設備機器の定期点検項目、点検時期、点検結果の履歴蓄積を行い、今後のダム管理用制御処理設備の効率的な維持管理をガイドするガイド機能のことです。 |
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質問8. |
②オプション機能の中で、提供機能の上位機関・関連機関(年報、月報、日報、その他)という記述は、上位及び関連機関と記録の関係が不明です。(また日報がオプション機能でいいんでしょうか?) |
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回答 |
帳票作成機能については操作規則に規定されているが、事務用パソコンで帳票作成している例も見受けられることから必ずしもオンライン処理しなくともよい機能として位置づけています。 |
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質問9. |
貯水池水質情報,放流水質情報等は、今後のダム運用面ではクローズアップされる可能性もあると思いますが、()付のオプション機能情報となっています。()のダムコンで直接扱わないとは、ゲート制御に直接関係ないという意味でしょうか、またはそれに加えて水質状況表や水質観測月報等の帳票作成も不要という意味でしょうか。 |
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回答 |
近年では、水質管理の社会的要求は高まっております。水質観測を自動で行う水質観測装置は、近年ではパソコンを利用した水質観測システムが出回ってきており、水質管理のための帳票は水質観測システムで処理できるようになってきています。ゲート操作や選択取水設備の自動運転において、水質と連動した操作ルール、自動制御ルールが確立されれば、ダム管理用制御処理設備へオンライン接続し処理を行うことが必要と考えます。現時点において、このような自動制御のルールが確立されているダムは多くないことから、標準設計仕様書ではオプション機能と |
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質問10. |
()付の基本機能2となっています。()のダムコンで直接扱わないとは、ゲート制御に直接関係ないという意味でしょうか。 |
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回答 |
ゲート制御に直接関係ないという見解から標準仕様書では()をダムコンで直接扱わない情報としてオプション機能に分類しています。 |
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質問11. |
放流警報状況については、ダムコン側では管理不要との仕様理解でいいでしょうか。(通常同室内に放流警報の表示、印字機能があり、ダムコン側の画面で表示する必要性はこれまでも低いと考えていました) |
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回答 |
放流警報装置については、ダム放流前における重要なダム管理業務ですが、通常放流警報操作卓はダム管理用制御処理設備の操作卓に近い場所に配置され、警報操作卓にて警報吹鳴を確認することが可能であることから、ダムコンで直接扱わない情報として分類しています。 |
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質問12. |
ダム情報公開業務の中に、帳票を公開するとあるが、具体的な形がありません。 |
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回答 |
ダム情報公開に位置づけている年報月報、日報その他については、ダム管理用制御処理設備とは別の水情報国土データ管理センターにおけるダム統計情報の公開や冊子によるダム統計データの情報公開のことを表しています。 |
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質問13. |
基本機能2のバルブ毎放流量(遠隔操作含む)の記載があるが、遠隔操作については、記述されていない。
遠隔操作に関する通達では、新仕様が発行されるまでの暫定仕様であったので、これをどう考えているか? |
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回答 |
遠隔操作については、別途手引きの作成を予定しております。 |
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質問14. |
流出予測等はオプションではないでしょうか? |
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回答 |
流出予測については、ゲートダムにおける操作の判断材料として重要であり、現状はゲートダム個々に管理支援装置や流入量予測パソコン等を設け管理に当たっているのが現状です。このことを踏まえて、ゲートダムについては流出予測の機能は基本機能に分類するものとしました。また、自然調節ダムでは流出予測の必要性が低いことから基本機能からはずしています。なお、自然調節ダムにおいては非常用洪水吐からの越流時などにおける下流河道への警報が重要な位置づけとなります。 |
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質問15. |
リアルタイム性の定義は何でしょうか?(2秒更新?) |
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回答 |
本仕様書において、リアルタイム性とは、ゲート制御に合わせて処理が必要なものをリアルタイムとして取り扱うものとします。ゲート動作はダム堰施設技術基準では2秒1cmとされており、ダム管理用制御処理設備ではこれをひとつの基準として考えるものとします。 |
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質問16. |
下流河道への警報情報は図-3のどこでしょうか? |
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回答 |
下流河道への警報情報は、ダム放流前における重要なダム管理業務ですが、通常放流警報操作卓はダム管理用制御処理設備の操作卓に近い場所に配置され、警報操作卓にて警報吹鳴を確認することが可能であることから、ダムコンで直接扱わない情報として分類しています。 |
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質問17. |
ダムコンでの気象情報の取り込みは不要でしょうか? |
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回答 |
気象情報は、ゲート制御とは直接かかわらない監視情報であることから、ダム管理用制御処理設備とはオンラインで接続しないこととしています。 |
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質問18. |
流出予測の具体的な機能は記載しない予定でしょうか? |
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回答 |
標準設計仕様書の解説書を別途作成する予定であり、解説書に演算式を明示するものとします。 |
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質問19. |
操作ガイドとはどのような機能でしょうか? |
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回答 |
操作ガイドとは、放流設備の操作において行う操作ガイダンス機能のことで音声ガイダンス、画面でのガイダンス、操作手順の明示等を含めた機能を操作ガイドと表現しています。 |
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質問20. |
放流判断支援情報とはどのような機能でしょうか? |
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回答 |
放流判断支援とは、ゲートダムにおける放流開始時期や放流計画などの支援情報を操作員に対して提供・支援する機能であり、流出予測や過去の操作実績に基づいて操作員をガイドするものです。 |
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質問21. |
オフラインとはすべて手入力でしょうか? |
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回答 |
オフラインはダム管理用制御処理設備システムとオンラインで接続しないものとして定義しています。別途事務用パソコンや観測システム等で処理することで実現される業務についてもオフラインに分類しています。 |
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質問22. |
オンラインの気象情報とオフラインの気象情報は違うのでしょうか? |
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回答 |
オンラインの気象情報として、警戒体制等の判断に必要な気象予警報やレーダ雨域画像情報などについては、ダム管理用制御処理設備システムと直結しない処理装置で処理を行うものとしています。 |
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質問23. |
環境保全業務とは何でしょうか? |
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回答 |
環境保全業務とは、ダム下流やダム貯水池の水質保全のためのダム操作に必要なダム管理業務のことを指しています。 |
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質問24. |
利水補給業務とな何でしょうか? |
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回答 |
利水補給業務とは、ダム下流の利水者に対してダム貯留水を放流する利水補給操作を行うにあたり必要な業務のことを指しています。 |
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質問25. |
自然調節ダムの表ー2で基本機能1はありませんか? |
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回答 |
自然調節ダムの管理には、ダム管理所の社会的な責任としての機能を滞りなく発揮するため、操作規則に規程されかつ洪水調節等の緊急性を要する業務を実施するために必要である情報を取り扱う機能は下流河道への警報情報があります。 |
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質問26. |
帳票がオプションになっているのはなぜですか?
ダム毎に帳票仕様は異なるため特記で規定すべきということでしょうか? |
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回答 |
ここでいう帳票についての情報提供は、ペーパーや水情報国土データ管理センターからのインターネットによる情報提供を含めているものです。したがって、ファイル装置で管理している年報、月報、日報、その他の提供情報については、オンラインで上位局に転送されるのではなく、ファイル装置で蓄積し、所定の帳票を作成(オプション)し、それを活用して上位機関や情報提供装置へ情報伝達することを表しているものです。 |
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