質問1. |
遠方手動操作装置からの操作機能について、ゲートにおいては光ケーブルとメタルケーブルによる放流操作の二重化を図っているが、自然調節ダム等におけるバルブの放流操作については、入出力装置からの光ケーブルによる放流操作のみであり、放流操作の二重化は行わないと理解して良いか?また、非常停止も不必要と理解して良いか? |
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回答 |
自然調節ダム等におけるバルブの放流操作については、入出力装置からの光ケーブルによる放流操作のみであり、放流操作のバックアップは行わないものとしています。非常停止については当該ダムのバルブ放流能力から判断する必要があります。 |
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質問2. |
利水放流設備に非常停止は不要なのか。利水設備だからといって、誤作動時に流水が流れ出してもいいとは言えないのではないか。 |
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回答 |
利水バルブの非常停止については当該ダムのバルブ放流能力から判断する必要があります。 |
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質問3. |
情報提供装置は図-1,2では破線で示され、関連設備となっているが、図-3ではオプション機能となっている。破線とすべきでは? |
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回答 |
情報提供装置については、ダム管理用制御処理設備検討対象外設備として位置づけるものです。 |
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質問4. |
ファイル装置はオプションであるが、ファイル装置を設置しない場合、上位機関・関連機関への情報提供機能は放流操作装置により行われるのではないか。それとも、ファイル装置を設置しない場合は、上位機関への情報提供は行わなくても良いということなのか。 |
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回答 |
情報提供のための格納情報は、ファイル装置がない場合は、格納はされず、情報伝達入出力装置で取り扱っている提供情報からオンラインで上位局等へ転送されるものです。
放流操作装置の記憶部に格納されます。この情報が上位機関に提供されます。 |
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質問5. |
上位機関・関連機関への情報提供機能に年報・月報・日報・その他とあるが、上位局への情報伝送は通常、正時、10分定時、日集計データしか上げていないはずである。 |
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回答 |
ここでいう帳票についての情報提供は、ペーパーや水情報国土データ管理センターからのインターネットによる情報提供を含めているものです。したがって、ファイル装置で管理している年報、月報、日報、その他の提供情報については、オンラインで上位局に転送されるのではなく、ファイル装置で蓄積し、所定の帳票を作成(オプション)し、それを活用して上位機関や情報提供装置へ情報伝達することを表しているものです。 |
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質問6. |
情報伝達入出力装置Ⅰに、地震計の接続がありませんが、「①地震情報」が記載されております。
訂正をお願いします。
地震情報の取り扱いはどのように考えたらよいか。 |
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回答 |
地震情報については、基本機能ではダム管理用制御処理設備では取り扱わないものとして定義しています。 |
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質問7. |
凡例に「特筆機能」とあるが、図中のどの機能が該当するのかはっきりしない。P6~8,11,12の説明文や表では「特筆機能」は定義されていない。 |
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回答 |
表中、貯水位、放流量、流入量について特筆されるべき情報として表現しています。 |
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質問8. |
図―3(1)システムの機能分担(ゲート調節ダム)および図―3(2)システムの機能分担(自然調節ダム)の中の放流操作装置はFAパソコン又はPLCとあるが、どちらかに統一すべきである。 |
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回答 |
現状においては、従来ダム管理用制御処理設備に利用されてきたFAパソコンに加えて、高性能なPLCの適用が想定されることから、いずれかの適用でもよいものとします。 |
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質問9. |
表示器及び表示装置の具体的な仕様を明確にして欲しいは何ですか。表示装置とは情報警報表示盤・警報表示盤と解釈すればよいか? |
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回答 |
表示装置は、従来のデータ表示盤に代わる装置として、平面ディスプレイ等の大型装置のことを表示装置として表しているものです。接続箇所としては、監視情報を画像に加工する処理に適した支援装置への接続を考慮しているものです。 |
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質問10. |
入出力装置の二重系オプションはありませんか? |
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回答 |
機側操作盤との伝送におけるバックアップは遠方手動操作装置と機側操作盤とを直結する系統で達成しています。このことから、入出力装置自信(自体)はシングル構成となります。 |
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質問11. |
対応ゲートが多く、入出力装置が1台で処理不能の場合の対応はどうなりますか? |
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回答 |
ゲートが非常に多く、処理が追いつかない場合とは、FL-netのノード数が仕様規程の255台を超える場合が想定されます。現実的にはこのようなダムは今のところ見受けられませんので標準仕様の構成で問題ないものと考えます。なお、標準仕様の構成で処理が達成できないことが想定されるダムでは固有条件として構成方法を検討することが必要です。 |
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質問12. |
放流操作装置の二重系オプションはありませんか? |
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回答 |
放流操作装置の完全バックアップ・二重化は行わないことを基本方針とします。ただし、洪水調節中において放流操作装置に障害が発生した場合においても、洪水調節操作の継続が可能なように、遠方手動操作装置でのバックアップを確保しています。また、計算のバックアップについては、支援装置にて流入量、放流量計算に限定したバックアップを実現するものとします。 |
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質問13. |
放流操作装置が1台で処理不能の場合の対応はどうなりますか? |
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回答 |
放流操作装置の完全バックアップ・二重化は行わないことを基本方針とします。ただし、洪水調節中において放流操作装置に障害が発生した場合においても、洪水調節操作の継続が可能なように、遠方手動操作装置でのバックアップを確保しています。また、計算のバックアップについては、支援装置にて流入量、放流量計算に限定したバックアップを実現するものとします。 |
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質問14. |
機側盤~遠方手動操作装置間のメタルケーブルは非常停止のみが対象でしょうか? |
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回答 |
非常停止及びゲート動作中信号についてメタルケーブルでの対応が必要となります。 |
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質問15. |
機側盤~入出力装置・遠方手動操作装置間はメタルでも問題ありませんか? |
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回答 |
機側操作盤が従来のリレー式の場合で、当該ダムにおいて落雷や誘雷によるシステム障害の影響が懸念されない場合は、メタルケーブルでの構成も考えられます。本標準仕様書で規程しているのは、機側操作盤がPLCで構成される場合を想定しているものです。更新ダムや更新時における留意事項については、現在検討を重ねており、標準設計仕様書に更新時の考え方を今後取り入れていく予定です。解説書に記載します。 |
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質問16. |
情報伝達入力装置と情報伝達入出力装置は1台で実現しても問題ありませんか? |
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回答 |
情報伝達入力装置は、ダム管理用制御処理設備システムにオンライン直結させない構成としています。装置を共用させることは可能ですが、将来にわたるシステム改造や改修時のしやすさ及びコスト面を検討し、システムライフサイクルを考えた構成とすることが必要です。 |
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質問17. |
凡例の特筆機能とは何でしょうか? |
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回答 |
表中、貯水位、放流量、流入量について特筆されるべき情報として表現しています。 |
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質問18. |
地震観測装置、堤体観測装置、水質観測装置はどこに接続されますか? |
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回答 |
気象観測装置や堤体観測装置については、標準設計仕様書では接続しないことを基本方針としています。 |
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質問19. |
機側盤のPLCはダム通信とともに盤のスイッチ操作やランプ表示を行いますか? |
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回答 |
機側操作盤の構成方法については、本仕様書のほか、具体の構成方法についてはダム堰施設技術基準に従うことが必要となります。 |
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質問20. |
機側盤PLCで開度設定値制御をするのですか? |
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回答 |
機側操作盤のPLCに開度設定制御を組み込むことができるようにしています。その処理内容は本仕様書に従ったものが必要です。 |
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質問21. |
機側盤PLCで開度設定値制御をする場合、機側盤側での目標開度の設定も可能としますか? |
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回答 |
機側操作盤の構成方法については、本仕様書のほか、具体の構成方法についてはダム堰施設技術基準に従うことが必要となります。 |
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質問22. |
機側盤側での目標開度の設定を可能とする場合、タッチパネル限定でしょうか?(デジスイッチ等の利用は可能でしょうか?) |
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回答 |
機側操作盤のPLCに開度設定制御を組み込むことができるようにしています。その処理内容は本仕様書に従ったものが必要です。
本仕様書では特に定めてはいませんが、コストパフォーマンスに優れた方法とする必要があります。 |
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質問23. |
OAパソコンやFAパソコンの画面はWebブラウザでも良いでしょうか? |
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回答 |
画面の具体的な開発ツールや採用技術についての言及は、本標準設計仕様書では行わないものとし、機能を満足すれば問題ありません。 |
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質問24. |
機側盤のPLCは入出力装置向け、遠方手動操作装置向けの2台構成ではないでしょうか? |
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回答 |
機側操作盤との伝送におけるバックアップは遠方手動操作装置と機側操作盤とを直結する系統で達成しています。このことから、入出力装置自信はシングル構成となります。機側盤のPLCは2台構成が望ましいと考えています。 |
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質問25. |
オプションでの大型プロジェクタ(PDP、DLP等)の導入は可能でしょうか? |
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回答 |
支援装置に接続した表示装置について、PDPなどの市販製品を利用した構成を可能としています。なお、DLPなどの大型プロジェクタについては、ダム管理用制御処理設備の範囲外となります。 |
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質問26. |
音声応答の変わりに携帯電話へのメール送信等のオプション機能を持たせても問題ありませんか? |
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回答 |
電話応答装置やメール送信などの機能は、ダム管理用制御処理設備の範囲外となります。 |
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質問27. |
ダムの情報のインターネット公開機能等のオプション機能を持たせても問題ありませんか? |
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回答 |
ダム管理用制御処理設備範囲外の情報提供装置にて実現することは可能です。この場合、本仕様書に規程したセキュリティ対策を講じておくことが必要です。 |
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質問28. |
携帯電話のiモードで情報提供等のオプション機能を持たせても問題ありませんか? |
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回答 |
iモード等の情報提供装置は、ダム管理用制御処理設備範囲外の情報提供装置にて実現することは可能です。この場合、本仕様書に規程したセキュリティ対策を講じておくことが必要です。 |
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質問29. |
屋外プロジェクタに情報提供等のオプション機能を持たせても問題ありませんか? |
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回答 |
支援装置に接続した表示装置について、PDPなどの市販製品を利用した構成を可能としています。なお、DLPなどの大型プロジェクタについては、ダム管理用制御処理設備の範囲外となります。 |
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質問30. |
情報提供設備がオプションor関連装置のどちらでしょうか? |
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回答 |
情報提供装置は、ダム管理用制御処理設備検討範囲外として取り扱うものです。 |
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質問31. |
情報伝達入力装置がLAN接続されていませんが問題ありませんか? |
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回答 |
気象情報は、ゲート制御とは直接かかわらない監視情報であることから、ダム管理用制御処理設備とはオンラインで接続しないこととしています。 |
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質問32. |
情報伝達入力装置の予測雨量は流入量予測と関連がなくても良いでしょうか? |
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回答 |
予測雨量のオンラインデータと流出予測機能との関連性はありますが、現時点においては降雨予測データの精度の問題があることから、オフラインでの処理を基本としています。 |
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質問33. |
放流判断支援・流出予測装置の表示装置は何でしょうか? |
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回答 |
支援装置に接続した表示装置について、PDPなどの市販製品を利用した構成を可能としています。なお、DLPなどの大型プロジェクタについては、ダム管理用制御処理設備の範囲外となります。 |
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質問34. |
入出力装置の関連情報にバルブ流量は入りませんか? |
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回答 |
バルブ流量は入出力装置の関連情報として取り扱う必要があります。 |
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質問35. |
本仕様では一般的にゲートは洪水放流設備,バルブは低水放流設備を表していると理解します。(細部で低水放流設備についてもゲート機側盤との表記がありますが)考え方としてはよいでしょうか。 |
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回答 |
本標準設計仕様書では、小規模な放流能力を有する利水等の放流設備のことを一般的にバルブと表現しているものです。洪水調節時に利用する放流能力の大きなオリフィスゲートやコンジットゲートについて、ゲートと表現を行っています。 |
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質問36. |
設備異常時等の警報ブザーはどの装置で鳴らしますか? |
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回答 |
警報については、遠方手動操作装置及び表示装置で行えるものとします。 |
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質問37. |
ベルブザーチャイムはパソコンの電子音でしょうか? |
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回答 |
パソコンからの合成音や再生音、機械式のベルなど実現方法はいくつか存在します。
ベル・ブザー・チャイムは基本的には音量調節可能な電子音とし、入出力装置および機側から吹鳴します。 |
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質問38. |
放流方式の設定で操作ガイド処理があるが、これはどのようなものでしょうか? |
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回答 |
操作ガイドとは、放流設備の操作において行う操作ガイダンス機能のことで音声ガイダンス、画面でのガイダンス、操作手順の明示等を含めた機能を操作ガイドと表現しています。 |
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質問39. |
判断支援の具体的な内容は何でしょうか? |
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回答 |
放流判断支援とは、ゲートダムにおける放流開始時期や放流計画などの支援情報を操作員に対して提供・支援する機能であり、流出予測や過去の操作実績に基づいて操作員をガイドするものです。 |
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質問40. |
流入予測(融雪予測)の具体的な内容は何でしょうか? |
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回答 |
流入予測とは、ダム集水域の実績降雨情報及び予測降雨情報からダム地点への流出量を予測することを言います。積雪地域のダムでは流入予測に加えて春先の融雪時期における融雪予測を検討するダムもあり、オプション機能として位置づけられるものです。 |
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質問41. |
通信処理は標準化していますか? |
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回答 |
機側操作盤との通信手順として、FL-netを標準に規程(規定)しております。 |
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質問42. |
開度制御処理にて機側盤へ目標開度を渡すor目標開度と一致するように開/閉制御を行うのはどちらでしょうかどの装置でしょうか? |
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回答 |
機側操作盤に開度制御機能が搭載される場合(PLCで構成される機側操作盤)とされない場合(従来のリレー式で構成される機側操作盤)によって異なりますが、前者はPLC機側盤が、後者は機側に設置される装置(機側伝送装置)が行うことになります。の場合はダム管理用制御処理設備から伝送する制御信号が異なるものです。 |
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質問43. |
手動操作は非常停止のようにメタルケーブルで実現しますか? |
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回答 |
手動操作の伝送は、機側操作盤がPLCで構成される場合は、FL-netにて接続し、従来のリレー式で構成される機側操作盤ではメタルケーブルで接続する方法か、又は機側伝送装置を配置して光ケーブルで伝送する方法が考えられます。 |
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質問44. |
データ蓄積処理はどの装置で実現しますか? |
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回答 |
データ蓄積は、長期的蓄積(情報提供用)はファイル装置又は、ファイル装置が無いシステムでは放流操作装置で行います。すが、リアルタイム処理等で利用するデータについては、放流操作装置や情報伝達入出力装置などの個々の装置でもデータ蓄積が行われる必要があります。 |
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質問45. |
オプション機能となっている理由をご教示ください。 |
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回答 |
オプション機能では、すべてのダムに適用するのではなく、ダムの管理体制、ダム固有条件、関連する管理設備の配備状況などによってダム毎に機能を取捨選択できるようにし、各ダムに適応したシステム構成・機能構成とすることを基本的な考え方としています。 |
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