質問1. |
「設備の構成については、機能を担当する装置を規定し、どのダムでも同一機能は同一名称の装置が担当する仕様規定とする」と記載されているが、「情報伝達入出力装置Ⅰ」と「情報伝達入力装置Ⅰ」を一台のパソコンで構成することは認められないのか?
(ex.補助ダムでは、雨量レーダ装置を設置しているダムは少なく、情報伝達入力装置Ⅰで扱うのは気象情報のみが多いと思われる。この場合、情報伝達入力装置Ⅰと情報伝達入出力装置Ⅰを一つにした方が、コストも抑えられると考える) |
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回答 |
同一名称装置は同一機能を有することで、扱いやすいダムコンを目指しています。
このような観点から、原則的に標準仕様書で規定した装置機能と考えています。 |
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質問2. |
「設備仕様(コンピュータの速度、容量)は、・・・性能規定とする。」と記載され細かい仕様がないが、判断する人によって装置レベルがバラバラになることはないか?(過大な装置導入や能力が低すぎる装置導入の危険性) |
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回答 |
性能規定は、装置間のインターフェース部分についてのみ行っています。
装置の仕様は性能規定となっていますので、効率の良いプログラムを開発した業者は容量が少なくて済むことになります。 |
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質問3. |
「2台の装置を一台で」とありますが、安全性・信頼性の観点で、一台化できない装置もあると思います。標準仕様の改訂時には、そういった観点も踏まえ台数を変更するということでしょうか。 |
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回答 |
改訂時は安全性・信頼性も当然検討事項に含めて検討します。 |
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質問4. |
「装置間の通信インターフェースは更新・改造が容易なもの」とありますが、具体的な規定は別途あるのでしょうか。 |
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回答 |
オープン仕様のインターフェースを採用することにより、機器毎の更新が容易となるよう配慮しました。 |
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質問5. |
(1)仕様の規定方法
「なお、機器の性能が向上し、2台の装置を1台で行うことができるようになった場合において装置の台数の変更は、標準仕様の改訂により対応する。」という記述に関して、性能本位で機能分担を決めるのはふさわしくないと思います。運用形態や操作性や安全性、信頼性等を総合的に勘案して決定することが望ましいと考えます。 |
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回答 |
改訂時は安全性・信頼性も当然検討事項に含めて検討します。 |
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質問6. |
(3)装置間のインターフェイス仕様
仕様規定とされているが、具体的な仕様規定の記述なし。(P42の記述は仕様とは言い難い) |
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回答 |
詳細は解説書で記述します。 |
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質問7. |
(1)仕様の規定方法
扱いやすさの向上を図るとありますが、従来操作設定端末、監視端末、表示端末と3台あった為、同時に確認することが可能でありましたが、新仕様では、関連データを見ながら操作が可能でしょうか |
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回答 |
ゲートダムの場合、管理情報の表示用のモニタは、1、遠方手動操作装置 2、放流操作装置
3、放流判断支援・流出予測装置にあります。各々のモニタで関連情報が表示されるので、可能と考えています。 |
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質問8. |
「なお、機器の性能が向上し、2台の装置を1台...」は記載する必要があるのか。 |
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回答 |
従前の標準仕様書の改訂がなかなかされなかったことを踏まえて記述しました。 |
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質問9. |
どのダムでも同一機能は、同一名称の機器が担当するとありますが、ゲート調節ダムでは、日報等ファイル処理をファイル装置が行い、自然調節ダムでは、放流操作装置が行うようになっております。いずれにおいてもオプション設定である為、ファイル装置に統一の上、自然調節ダムにおいてもオプション表示して頂けないでしょうか |
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回答 |
ゲートダムおよび自然調節ダムコンとも、日報・月報・年報・洪水調節報告のデータ蓄積、記録はオプション扱いではありますが、放流操作装置に統一しました。 |
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質問10. |
扱いやすさの向上を図るとありますが、従来操作設定端末、監視端末、表示端末と3台あった為、同時に確認することが可能でありましたが、新仕様では、関連データを見ながら操作が可能でしょうか |
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回答 |
ゲートダムの場合、管理情報の表示用のモニタは、1、遠方手動操作装置 2、放流操作装置
3、放流判断支援・流出予測装置にあります。各々のモニタで関連情報が表示されるので、可能と考えています。 |
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質問11. |
通信方式については、将来の部分更新、部分改造が容易となるように仕様規定するとありますが具体的には、どのようなことでしょうか。 |
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回答 |
オープン仕様のインターフェースを採用することにより、機器毎の更新が容易となるよう配慮しました。 |
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質問12. |
設備仕様において「コンピュータの速度、容量は性能規程とする」とあるが、具体的な数値(○○以上,○○程度等)を規程しないということか? |
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回答 |
装置の仕様は性能規定となっていますので、機器仕様に記載の処理が規定速度で実行できれば良いと考えています。 |
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質問13. |
設備仕様においてPLCは高機能PLCと低機能PLCに区別して規定しないのか? |
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回答 |
委員会のなかでも低機能PLC及び高機能PLCの定義が曖昧との指摘があり、機能仕様書で規定してある機能が可能であるPLCという表現にしました。 |
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質問14. |
前仕様にあった「模擬ゲート装置」がありません。操作模擬ゲート装置が制御系LANにないと、表示卓等まで全て含めた操作計画訓練をどう実現するのでしょうか。 |
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回答 |
新仕様書の訓練装置は、ゲート操作の訓練を目的としたものでなくダムの放流操作の訓練を目的としており、流入量、貯水位に対応したゲート毎の放流量を決める訓練を行う装置です。遠方手動操作装置は使用しません。 |
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質問15. |
貯水位計に既設システムが用いられる場合、多くはBCD出力となります。計器から直送となると特殊なインターフェースなのでしょうか? |
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回答 |
ネットワークにそのまま接続できない装置は別途装置が必要となります。 |
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質問16. |
システム構成図にて、従来の表示端末に該当する端末が存在しない。表示端末が複数要求されるシステムも存在するがよいのでしょうか? |
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回答 |
ゲートダムの場合、表示用のモニタは、1、遠方手動操作装置 2、放流操作装置
3、放流判断支援・流出予測装置 4、情報入力・提供装置にあります。各々のモニタは基本的にその装置で処理する情報を表示します。 |
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質問17. |
遠方手動操作卓を別系統にした理由について、補足説明を加えて欲しい。 |
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回答 |
委員会の資料を参照してください。 |
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質問18. |
光伝送方式にFL-NETを選定した理由。他の伝送方式を利用することは可能か、補足説明を加えて欲しい。 |
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回答 |
委員会の資料を参照してください。 |
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質問19. |
地震観測装置等の設備について、今後はデータを収集する必要はなくなることについて補則説明がほしい |
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回答 |
地震観測装置については独立した機能でスタンドアローンで処理が行われておりあえてダムコンに取り込む必要が無いとの考えでダムコンと接続してありません。 |
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質問20. |
機側盤では、制御・処理部と制御部に分かれているようになっておりますが、1台のPLCで行うと考えてもよろしいでしょうか |
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回答 |
1台2台のPLCと考えています。 |
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質問21. |
操作表示器には、操作部と表示部がありますが2つに分かれたものですか |
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回答 |
タッチパネルを考えています。操作・表示機能と考えてください。 |
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質問22. |
非常停止SWは、操作部と独立したものでしょうか |
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回答 |
独立したものと考えています。 |
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質問23. |
放流操作装置が、シングルになっておりますが、異常時は、演算データが欠測してしまいます。二重化にならないのでしょうか。 |
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回答 |
水理水文演算(貯水位、放流量、流入量)は放流判断支援・流出予測装置でバックアップ演算し、二重化しています。 |
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質問24. |
入出力装置が、シングルになっておりますが、異常時は、演算データが欠測してしまいます。二重化にならないのでしょうか。 |
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回答 |
遠方手動操作装置で通信する洪水吐放流設備の情報については、制御系LANに常時出力し、二重化を図ります。利水放流設備・発電量については遠方手動操作装置がないので欠測時は、通報するとともに前回値保持し、放流操作装置の画面で模擬値設定して演算データの欠測を防止します。 |
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質問25. |
放流操作装置のモニタは、20インチ程度の液晶を想定しているのでしょうか |
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回答 |
特に規定しませんが、20インチ程度を想定しています |
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質問26. |
放流判断支援装置に、表示装置が接続されておりますが、宿直室や事務室等に設置するものと考えてよろしいでしょうか |
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回答 |
ご指摘の表示装置は、事務室に設置する水理水文量表示のための装置です。
表示の方法ならびに表示内容の例は解説書に記載します。 |
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質問27. |
情報伝達入出力装置Ⅰのモニタは、保守用でしょうか |
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回答 |
保守用のモニタで上位局向け情報、テレメータ情報(テレメータ演算値含む)、電話応答通報向け情報等の入出力情報を表示します。 |
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質問28. |
点検・応急対策ガイド装置とは、ゲートの点検ですか。それともダムコンの点検ですか |
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回答 |
洪水調節用ゲートならびに利水放流設備の点検ならびに応急対策用です。 |
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質問29. |
従来ダムコンでは、地震を取込んで警報を発生させ、職員に注意換気を行ってきましたが、新仕様からは取り込まないのでしょうか。電話通報する必要は無いのでしょうか |
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回答 |
地震観測装置、提体観測装置、水質観測装置については独立した機能でスタンドアローンで処理が行われておりあえてダムコンに取り込む必要が無いとの考えで今回はダムコンと接続してありません。地震の発生を電話応答で通報する必要がある場合は、地震発生情報をを電話応答装置に直接入力することになります。 |
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質問30. |
水質は、年報の帳票様式に記入欄がありますが、ダムコンに取り込まないのでしょうか |
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回答 |
水質データとダム水文量が同一紙面に混在する帳票はありません。
水質関連の帳票は水質観測装置で作成します。 |
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質問31. |
訓練装置は、従来のような遠方手動操作卓(装置)を使用した訓練でしょうか |
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回答 |
新仕様書の訓練装置は、ゲート操作の訓練を目的としたものでなくダムの放流操作の訓練を目的としており、流入量、貯水位に対応したゲート毎の放流量を決める訓練を行う装置です。遠方手動操作装置は使用しません。 |
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質問32. |
遠隔操作装置は、関連装置となっておりますが、遠隔操作装置の指示を受信する機能は今回の仕様に含まれるのでしょうか(例えば開度一回限り制御の受信機能とか) |
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回答 |
遠隔操作関連は別途とします。 |
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質問33. |
操作表示器は遠方手動操作装置と一体構造なのか?
(表-5に操作表示器の項目が無く、遠方手動操作装置の性能に表示、操作の記述がある) |
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回答 |
別架構造を考えています。操作表示器はタットパネルと非常停止釦より成り、遠方手動操作装置はPLCを考えています。 |
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質問34. |
操作表示器に接続しているブザーは本体と離して別置とするのか? |
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回答 |
別置の方が設置箇所が広がるため、別置が可能なものを考えています。 |
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質問35. |
操作表示器のブザー吹鳴の項目は表-4の主要処理概要一覧表のゲート異常情報と機側状態のBZと考えて良いか? |
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回答 |
そのとおりです。 |
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質問36. |
ゲート動作中信号は中継端子盤を経由して操作表示器に取り込むものと考えて良いか? |
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回答 |
チャイムの吹鳴器は別途機器を考えています。 |
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質問37. |
放流判断支援・流出予測装置に接続される表示装置は大型モニタ(PDP等)を想定しているのか? |
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回答 |
そのとおりです。 |
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質問38. |
遠隔操作装置は範囲外としているが、範囲に含む時期は何時になるのか?
(平成14年の遠隔操作の通達では、新仕様が出るまでの間はこのこの通達によると記載されている) |
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回答 |
遠隔操作は別途 |
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質問39. |
遠隔からの非常停止解除制御が必要ではないのか? |
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回答 |
遠隔操作は別途 |
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質問40. |
情報系LANに接続されるプリンタの仕様が必要ではないのか?(カラーレーザプリンタ?) |
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回答 |
解説書に用途(帳票、画面コピー)ならびに性能規定(帳票サイズ、カラー)を記載します。 |
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質問41. |
自然調節ダムでは、入出力装置と機側盤との間の通信手段の二重化は必要ないと考えて良いか? |
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回答 |
利水設備は緊急性が低いとの考えから、入出力装置の二重化は行っていません。
入出力装置障害時は機側盤での操作となります。 |
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質問42. |
従来は演算処理装置による演算処理の二重化を図っていたが、新仕様では演算処理の二重化は必要ないと考えて良いか?(重要な演算項目(流入量計算等)だけでも二重化した方が良いのではないか?) |
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回答 |
水理水文演算(貯水位、放流量、流入量)は放流判断支援・流出予測装置でバックアップ演算し、二重化しています。 |
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質問43. |
注意書きに、遠方手動操作装置とオプションで接続可能となっておりますが、遠方手動操作装置がありません。 |
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回答 |
洪水調節の初期放流に用いるバルブはオプションで遠方手動操作装置に接続することになります。遠方手動装置もスター接続ですのでこの場合は、利水放流設備に青線で接続されます。 |
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質問44. |
選択取水、利水放流設備の非常停止が、必要ではないでしょうか |
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回答 |
利水放流設備は一般的に放流能力が高くないため、異常放流時の下流への影響が小さいと判断し「非常停止」を設けておりません。選択取水設備も同じ理由で設けておりません。 |
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質問45. |
自然調節ダムでは遠方手動操作装置が除外されているが、放流操作装置が停止した時の対応はどうするのか? |
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回答 |
利水設備は緊急性が低いとの考えから、入出力装置の二重化は行っていません。
入出力装置障害時は機側盤での操作となります。 |
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質問46. |
自然調節ダムではゲート・バルブの非常停止制御及び動作中監視はオプション機能ということなのか? |
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回答 |
非常停止は標準仕様書では必要ないと考えています。
動作中監視は入出力装置でチャイムを吹鳴します。 |
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質問47. |
表示装置は情報伝達入出力装置Ⅰに接続されているのに図-6では放流判断支援・流出予測装置に接続されているのは何故か? |
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回答 |
表示装置の情報は、水理水文情報がメインのため、出来るだけ情報の加工に近い装置が行うのが望ましいと考えます。その意味でゲート調節ダムの場合は図ー6に示す放流判断支援・流出予測装置が望ましいのですが、図ー7の自然調節ダムの場合は前述の装置が導入されないため、情報伝達入出力装置Ⅰに接続してあります |
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