ダム湖百選

たごくらこ ●田子倉ダム ●福島県只見町

田子倉湖

田子倉湖は、尾瀬湿原(標高1665m)を源にする阿賀野川水系只見川にある田子倉ダムの貯水池です。只見川は伊南川を合わせて会津盆地に入り、大川および日橋川(猪苗代湖)などと合流し阿賀野川となり日本海に注がれます。
急峻な峡谷を狭い低地に向かって一気に流下する阿賀野川水系は、流量が多く水力発電に適した河川として早くから電源開発が行われました。只見川では、とくに古く明治40年代には電源開発地域として注目されています。只見川流域は、第二次世界大戦後、復興期の経済拡大に備え、増加が見込まれる電力需要に対し検討された只見川電源開発計画を基に、昭和22年から本格的な電源開発が開始されました。福島県と新潟県にまたがる上流の奥只見ダムをはじめ田子倉ダム、只見ダム、滝ダムなど11の発電用ダムと14の発電所があり、その発電量が最大出力220万kWの大電源地帯となっています。

見どころ
●只見展示館
只見川にある発電所やダム、水力発電の仕組がわかりやすく展示されています。水のパワーや地域と水の関わりなどについて映像で説明するシアターも併設しています。
●ふざわ恵みの森
大滝沢沿いにある面積900ha以上の広大なブナ林。原生のブナや4km以上におよぶ一枚岩の沢、滝、樹木の化石、巨樹巨木の河畔林が森林内にあります。
平成15年3月、470haが林野庁から「郷土の森」として指定を受けました。
●ただみ 川のものしり館
川とともにくらしてきた只見の人びとや川を通じた木材の運搬、川魚漁、戦後の電源開発による変化など只見川と人びとのつながりを自然、生活、歴史のテーマによって楽しく学習できるように紹介しています。
越後三山の融雪を受け止める田子倉湖
写真提供:J-POWER電源開発
静寂の田子倉ダム
写真提供:J-POWER電源開発
田子倉発電所(最大出力385,000kW)
写真提供:J-POWER電源開発

イベント
●水の郷まつり(7月下旬)
下流の只見湖畔で、カブトムシのつかみどりやカブトムシ競争、カヌー・ボート遊び、歌謡ショーや芸能発表会など多彩な行事が催されます。只見湖では全国釣り大会が開催されます。
●只見ふるさとの雪まつり(2月中旬)
雪で造った城門や城など大規模な大雪像が会場に林立し、ステージでは、ショーや芸能発表会などが行われています。雪像のライトアップや花火大会など、幻想的な光が雪原を照らす豪雪地帯ならではの一大行事です。
雪まつり
花火大会

アクセス

[鉄道利用]
JR只見線只見駅から車で15分。
[車利用]
磐越自動車道会津坂下ICから約90分または関越自動車道小出ICから約90分

田子倉ダム(田子倉湖)諸元

目的/水力発電
ダム位置(左岸)/福島県南会津郡只見町大字田子倉字菅目605
ダム位置(右岸)/福島県南会津郡只見町大字田子倉字白戸川586-1
河川名/阿賀野川水系只見川
型式/重力式コンクリートダム
総貯水量/494,000,000m3
流域面積/816.3km2
湛水面積/9.95km2
完成年/昭和36年
管理者/電源開発株式会社
管理所名/電源開発株式会社
水力・送変電事業部 東日本支店
田子倉電力所
管理所の住所/福島県南会津郡只見町
大字只見字新屋敷1604
TEL:0241-82-2251

関連ホームページ

●只見町
http://www.tadami.gr.jp/
●只見町観光まちづくり協会
http://www.tadami-net.com/
●電源開発(株)
http://www.jpower.co.jp/