流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現

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「流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現」とは

 SIP第3期課題「スマート防災ネットワークの構築」のうち、流域治水の実践的な取組の一環として、国土交通省・農水省をはじめとした関係省庁及び流域の関係者が連携することで、既存インフラを活用して流域全体としての治水効果を最大化することを目標として研究開発に取り組んでいるサブ課題です(サブ課題D)。

研究開発テーマ

次の3つの研究開発テーマで構成されています。

  • 研究開発テーマD-1:流域内の貯留・洪水調節機能と氾濫リスクの評価
  • 研究開発テーマD-2:既存インフラの貯留効果を最大限発揮することを可能とするシステムの開発
  • 研究開発テーマD-3:水門・排水機場の緊急時操作遠隔化・自動化技術の開発
  • 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エス・アイ・ピー)とは

  • SIPとは、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI) が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。
  • 真に重要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する課題に取り組んでいます。
  • SIP第1期(平成26~30年度)に11課題、SIP第2期(平成30年~令和4年度)に12課題の研究開発に取組み、SIP第3期(令和5年度~令和9年度)では14課題の研究開発に取組んでいます。
  • SIPの仕組み

    -総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が、Society5.0の実現に向けてバックキャストにより、社会的課題の解決や日本経済・産業競争力にとって重要な課題を設定するとともに、そのプログラムディレクター(PD)・予算配分をトップダウンで決定します。

    -基礎研究から社会実装までを見据えて一気通貫で研究開発を推進します。

    -府省連携が不可欠な分野横断的な取組を産学官連携により推進します。

    -技術だけでなく、事業、制度、社会的受容性、人材の視点から社会実装を推進します。

    -社会実装に向けたステージゲートやエグジット戦略(SIP後の推進体制)を強化します。

    -スタートアップの参画を積極的に促進します。

    内閣府SIPwebページ【外部リンク】

    SIP第3期課題「スマート防災ネットワークの構築」とは

  • 現実空間とサイバー空間を高度に融合させ、先端ICT、AI等を活用した「災害対応を支える情報収集・把握のさらなる高度化」と「情報分析結果に基づいた個人・自治体・企業による災害への対応力の強化」に取り組みます。
  • Society 5.0における将来像
  • 巨大地震や頻発・激甚化する風水害に対し、企業・市町村の対応力の強化、国民一人ひとりの命を守る防災行動、関係機関による迅速かつ的確な災害対応を実現し、社会全体の被害軽減や早期復興の実現を目指します。

  • ミッション
  • 気候変動による風水害の頻発化・激甚化および南海トラフ、首都直下地震等の国難級の巨大地震の発生が迫る中、国・自治体・企業・個人による災害対応力の強化・向上を目指します。

    SIP スマート防災ネットワークの構築(研究推進法人:国立研究開発法人 防災科学技術研究所)【外部リンク】