Project
ダム、河川堤防等のインフラは治水計画等に基づき計画的な整備が進められて来ましたが、風水害の頻発化・激甚化によって各インフラの治水能力を上回る局地的な大雨といった危機的状況が現に発生し、今後も発生が想定される中、インフラの新設・増強には莫大な費用と時間を要するため、政府では新たな災害対策として流域治水への転換が進められています。
流域治水においては、流域内の関係者の協働によって既存インフラ等を最大限活用し、計画規模を超える豪雨に対する治水効果等を最大限機能させるとともに、浸水被害を防止する役割を持つ水門等を適切なタイミングで安全かつ迅速に制御することが求められています。
このような現状を踏まえ、流域治水の実践的な取組の一環として、関係省庁及び流域の関係者が連携することで、既存インフラを活用して流域全体としての治水効果を最大化することを目的に研究開発に取り組んでいます。
流域治水に関する『Society5.0』をサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより実現することで、IoTやAIを用いて知識・情報を共有し、流域内の状況に応じて、臨機応変に対処できるようにします。
流域内の既存インフラの貯留能力・洪水調節機能を可視化し、流域の氾濫リスクの定量的な評価に基づくオペレーションを可能とすることで、既存インフラを最大限活用した水害被害軽減を実現することを目的に研究開発に取り組んでいます。
ダムの治水・利水機能最大化、河川~農業水利施設等の連携等によって、流域内の既存インフラを最大限活用し、計画規模を超える豪雨に対する治水効果を最大限機能させることを目的に研究開発に取り組んでいます。
水門、排水機場の緊急時操作等が安全かつ迅速に実施可能とすることを目的に研究開発に取り組んでいます。